株式会社コル

衣料品のリセール市場規模は約9兆円(2030年)に成長〜ファストファッション市場の2倍

アパレル産業は、大量の廃棄を生み出すファスト・ファッションのブームから、サステナブルなファッションのブームに急速な変化を遂げつつあります。

古着のオンラインECサイトを運営する米スレッドアップ(thredUP)が発表したレポートでは、世界における衣料品のリセール市場(古着市場)は今後5年間で倍増し、2025年には770億ドル(約8兆4550億円)にまで拡大すると予想しています。

2030年には840億ドル(約9兆3100億円)規模の市場に拡大する見通しとのことで、これは、同じ年に予想されるファストファッション(H&M、Zaraなどが代表格)の市場規模400億ドル(約4兆4300億円)の2倍にあたります。

古着流通は、大きく区分けすると、「リサイクルショップ」と「再販プラットフォーム」に分かれますが、成長の中心を担っているのは後者になります。

新型コロナウィルスの感染拡大によって自宅で過ごす時間が増えたため、クローゼット内の衣服を断捨離したり、オンラインショッピングに時間とお金を費やす機会が増えたことも成長をあと押していると考えられます。

ラグジュアリーブランドのGucchiが、オンラインプラットフォームと提携したり、デニムブランドのLevi’sが自らリコマースサイトを開設するなど、既存のアパレルメーカーも成長する中古市場目がけて参入しています。

・The Real Real(https://www.therealreal.com/)
急成長するリセール市場を牽引する中古品ラグジュアリーブランドに特化した会員制委託販売サイトです。2020年にはGucciとパートナーシップを締結し、特集アイテムをサイト内で年末まで販売しました。

・Levi’s Secondhand(https://www.secondhand.levi.com/)
デニムブランドのLevi’sは、中古品を売買するリコマースサイトを開設しました。サイト上で中古品の購入や売却が可能となっています。下取りされた衣服はクリーニングされ、同サイト上で再販されるシステムとなっています。

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